出来ない

仕事をする上で、どうしても出来ない(やりたくない)事の一つが、制限を設ける事。


システムを作る際、お客様から「今回は300万まで」という条件(予算)が決まっている事が間々あります。
こういう時は通常、「お客様の要望」を元に、「予算の範囲に合わせて機能を制限」して提案します。


お客様と話をしながら、「この機能は外せない」「変わりにこちらの機能を外す」といった話し合いになり、要件が決まっていきます。


300万をもらって1000万分の仕事をしてしまったら、それは700万の赤字になるので、数字的(会社的)には良い結果とは言えません。


ですが、使うお客様の立場から考えれば考える程、良い機能を盛り込みたくなります。
その方が断然使い易く、喜ばれるのもハッキリと分かるから。


頭の中では「もっと良くしたい!」と思うのに、予算という枠のせいで半端なものしか作れない。
そういう制限の中で仕事をするのは、私の「最上志向」という性質上、耐え難いものがあります。


だから今は、300万の仕事を300万の時間の中で、600万分の成果は出すように努力しています。
差額の300万分の成果は、自分の体力や工夫、時間や経験で埋めています。


つくづく思う事。
予算などに縛られず、とことん、自分が納得できるまで、どこまでも追求していけるような仕事の仕方が合っている。
追求すればする程、価値が上がっていくものが合っていると考えています。