資質を知る事による効果

先日行った「StrengthsFinder」の結果を元に物事を意識していると、周りに対して自分がどういった事で強力できるのかが少しずつ見えてきました。


StrengthsFinder」で得られた結果を100%受け入れていいのか?視野が狭くなるんじゃないか?という点については、これまでの経験から全く考えませんでした。


何事も「まず信じて」「試してみて」「どうなったか?」の繰り返しで成長するのではないかと思います。
1度受け入れるからこそ、その後の実践と考察によって本質が見えてくるのだと思います。
最初から疑っていれば、試す段階で既に本来得た事を十分に発揮できないので、結果は参考になりません。


昔、サーキットでプロドライバーの方にブレーキングについて教えてもらっていた時に、こんな事がありました。


この日のお題は「ブレーキング」。
サーキット走行で速く走る最も重要なのは、加速でもコーナリングでもなく、この「ブレーキング」です。


練習方法は、直線のコースでまず60kmまで速度を出し、ゴールラインに差し掛かったら全力で急ブレーキを踏む!という単純な練習です。
プロの方は外から見ても限界点が分かるので、ゴールラインの近くで見ています。


ここで学ぶべき事は、『ブレーキ性能の限界点』を知る事です。
『限界点を知れば、限界ギリギリまで性能を引き出す事が出来る』からです。


限界を知るには、限界という一線を一度超えなければ分かりません。
だからプロの方は、「とにかくブレーキを全力で踏め!」と言うだけです。


しかし私達一般ドライバーにとっては、普段全力でブレーキングする事などありません。
数台のドライバー達が順番にブレーキを踏んで行きますが、皆1回目は全力で踏めませんでした。


全力で踏むというだけの事ですが、無意識の内にブレーキを全力で踏む事にブレーキ(シャレではありません!)をかけてしまっていたようです。
それでも2度、3度と実践していくと、1人2人とOKをもらえる人が出てきます。


何度か限界を超えるブレーキングを体験すると、足の裏から腰のあたりまで、どの程度の力を入れると限界を超えるのかが分かってきます。


次は限界ギリギリでのブレーキングの練習に入ります。
それはおそらく、1cm未満の精度なのではないかと思います。
これを頭で覚えろといわれても、出来ませんね。

しかし人というのは凄いもので、何度か体験するとそれが分かってきます。
結果的に、時速60kmから10mくらいで止められるようになりました。


そんな中、最後まで全力で踏めない人もいました。
この人達は、限界点が分からないままだったので、当然限界ギリギリのブレーキングというものはハッキリと分からないまま終わってしまったようでした。
これは、先入観があって、言われたまま実践できなかったという事と同じです。


まず先入観を外して、試して、その後どう取り入れるかを決めていければいいのだと思っています。
そうやって試しても、自分に全く合わないものも随分ありましたが、やったからこそ分かった事も多々ありました。


今回も、そんな感じです。