浦沢さん

NHKの「爆笑問題のニッポンの教養」という番組を偶然見ながら書いていますが、
浦沢直樹さんが出ています。


部屋には壁一面の漫画本やおもちゃ、CDなどが並んでいました。
「大人の部屋じゃないよね」と笑っていました。
漫画家としての、プロの部屋ですね。


映画化もされた、20世紀少年について、
「書き始める段階で最後の映像が頭の中であり、それに向けて書いていた。大体いつもそう。」
という事を言っていました。


「途中で変更などないのか?」という質問に対しては、
「途中で思いもしなかったような映像が出てくる時はある。」
「ただ、考えて考えて、結局最初に見えていた映像がいいという結果になる事が多い。」
という返事をされていました。


「どんなに『これは良い!他には無い!』と作り上げても、後でなんとなく手塚さんの本を取ると、使ってあったりする。どこまで行っても『あぁ、まだまだだなぁ』と感じる。』
あれ程の作品を書ける人でも、というよりも、そういう人ほどこういった事で悩んできているんでしょうね。


差はあれど、どんなに文章や広告、システムや資料など「最高の物が出来た!」と思っても、
少し経つと「全然駄目だ」と思う事があります。
それはその位置に来て、初めてそう思える事であり、成長した証拠なのだと考えています。


その時点での最高の物を作らなかったら、たぶん、次の世界も見えません。
出来るのは、「今」出来うる最高の物を生み出し続ける事、そう思います。


この番組は偶然見たのですが、とても刺激を受けました。
早速、毎週予約を入れました。