2010年07月11日のツイート

昨年から一部で言われていた通り、2010年はパーソナルブランディング本が大量に出まわっていますね。
個人的な見解ですが、ここで最も力を発揮できるのは、「これから一旗揚げてやる!」とか「すぐ成功したい!」とかいう人たちよりも、これまで特定の分野で努力し続けて来た人たちだと思っています。


前者は一時的か、もしくは同じような考えの人達が顧客となって続けていくのでしょうが、後者の人たちとは一線引かれているように思えます。


イチローは野球、石川遼はゴルフ、坂本龍馬は剣術、浅田真央はフィギアスケート、松下幸之助は経営。
なんでも1つの事を集中的に継続していく人は、多くの問題やスランプを経験します。


成長が遅くなっているのを感じたり、本当にこのままでいいのか?と悩んだり、自分には向いていないのではないか?と思ったりしながら、成功も挫折も味わいながら、自分自身との向きあい方や乗り越え方を学んでいきます。
それを長年続けている人程、人間的に大きく、土台も強くなる。


小さな頃から1つの事を継続している石川遼さんや浅田真央さんなどは、話している姿も、物事に向きあう姿勢も、とても10代とは思えない程、精神的に成熟しています。
イチロー選手や羽生名人などは常人ではそうそう辿り着けないような域に達しているし、更に年齢を重ねている人は、更なる高みにいるでしょう。


これは1つの事をずっと継続していく事が、人間性を磨いていく事だという姿を見せてくれている、とてもいい証人だと思います。
だから「まずは目の前の事に集中しよう」という言葉がよく出て来るのではないでしょうか。


こういう人達の言葉や話は、多くの人が聞きたい、話してみたいと思いますし、多くの事を学びたいと思います。
しかもこういう方達というのは、表に出ていくような事は苦手だったりもするので、正にブランディングで大いに生かせる人達です。


とことん一つの事をやってきている人というのは、趣味などでも取り組む姿勢が違うので、プロ顔負けの実力を持っていたりもします。
本田直之さんのように、多くの書籍を出されている方もいい例だと思います。


但し、1つの事をただ継続していれば良いという事ではないのは、学校の勉強などを見れば明らかです。
私などは特に学校の勉強には殆ど力を入れていなかったのですが、ここで努力した人たちは優秀な成績をおさめ、勉強を通して成長しています。
学歴は特に無い私が新社会人になった時、100名近くいた同期の中で代表となった同僚がいました。
今思えば、年齢は殆ど変わらないのに、精神年齢的には随分と差が付いていたと思います。


パーソナルブランディングは、努力してきた人達を世に送り出す為の手段だと思います。
そして私が思うに、自身をブランドにして継続的に成功するだけの何かを持っている人というのは、それ程多くはないと思います。
何となく何かを継続してきた人が有名になったり書籍を出せたとしたら、それは一時的で終わりか、その機を生かして姿勢を変えて花開かせるかだと思います。
継続的な努力なしに、継続的な成功はないでしょうから。


ただ、凄いと思う人も多くいるので、そういった方達は大いに活用するべきだと思いますが、この流れに焦って、「自分は何も無い」「これからやっても今更遅い」と感じてしまう人もいるのではないかと感じます。
私も凡人なので、どうしても焦る気持ちが出て来てしまいます。


ブランディングも自身の強みから始まりますから、今まで1つの事をずっとやってきた事は無いと言う人も、何をするか決めて今から始めればいいのだと思います。


時間はかかりますが、これまでの経験から、姿勢次第で、意外な所から短期間で結果が出てきたりします。
思い描くイメージはデカく、日々は愚直に継続する事がもっとも近道なのではないでしょうか?
twitterなどのツールや、Me2.0などのマニュアルのような書籍も揃って来ているので、それらを知り、実際に使って行きながら、まずは1つでも特定の分野について進めて行けばいいと考えています。


私自身、今年に入ってITを中心にする事をやっと決めました。
更に絞り込みを行っている最中ですが、今は出来る事から日々続けています。