2010年07月12日のツイート

このブログではあまり書かない内容ですが、Lotus Notes Travelerという製品がiPhoneと連携しているので少し。


企業で利用されるLotus Notes/Dominoは、世界に1億ユーザー以上、大企業の大半は導入しているグループウェアです。
グループウェアとしてはずっとトップシェアを誇るのですが、なぜか地味で知られていなかったりもします。
(一応10年以上関わっているので得意分野ではあります)


Lotus Notes/Dominoは、グループウェアという定義がよく分からない程、何でもこなし、基幹系システムからWebサイト、メールサーバーやSSL認証局掲示板や文書管理、ファイルサーバーなどととしても使えます。
一般的なグループウェアと言われるようなメール・掲示板・スケジューラーなどは全て利用可能。企業の業務に深く入りすぎて、広まり過ぎて色々な問題を指摘されたりはしますが、やはりよく出来ていると思います。


製品の説明をし出すと大変なので省きますが、今日はIBMも最近力を入れているスマートフォンなどとの連携について。
Notes Travelerという機能(製品?)を使うと、社内のメール・カレンダー・タスク・メモ・連絡先を、スマートフォンと同期できるようになります。
これは非常に便利です。


実際には、以下の同期が可能です。
iPhone/iPad・・・メール、カレンダー、連絡先
WindowsMobile・・・メール、カレンダー、連絡先、メモ、タスク


ただの同期と思われる方もいるかもしれませんが、Notesで同期が取れるという事に大きな意味があります。
大手企業内には、おそらくここ10年程で作り上げて来た数百〜数千のデータベース(アプリ)と、その中身であるデータという資産が存在しています。
まだ始まったばかりですが、これらの資産の一部でもスマートフォンからも利用出来るようにすれば、可能性が大きく広がります。


セキュリティはどうなのか?と言うと、Notes Toraveler側で色々と設定が出来るようになっています。
残念ながら現段階ではWindowsMobileしか対応はしていないようですが、「端末にパスワード設定していないと同期出来ないようにする」とか、「7回間違えたら出荷状態に戻す」などの設定も可能になっています。
スマートフォンの紛失時には、遠隔から出荷状態に戻す事も出来るようですが、さすがに試したくないですね。。


手元にあるiPhoneなどで会社の予定や、メールを確認出来るのは、単純に便利です。
Android対応というNewsもあったようで、このような対応の早さや、IBM全体の動きは今までと何か違うようです。
コンシューマなどの世界では広がっていますが、企業などではまだまだこれからの分野なので、今後の展開は楽しみです。