全力

カンブリア宮殿」というテレビ番組がありますが、先日インフルエンザ特集をやっていました。


番組の中であるお医者さんが
「完全は無いのだから、政府は安心・安全も大事だが、それよりも国民から信用されるようになる事が大事だと思う」
といった事をおっしゃっていました。


それを見ていて、全くその通りだなと思いました。
信用していると、多少の問題があったとしても、「頑張ってくれてるんだから、仕方ない」と思えます。
むしろ、応援したくなります。


私は生来、面倒くさがりなのですが、それをどんどん突き詰めて行き、
事前にキッチリやっておけば後が楽
という定義に行き着きました。


半端にやっておくと、結局のところ、あとあと面倒な事になったり、仕事が増えたりするんですよね。
ですので逆に、考えられる限り完成度の高いものを、出来る限りやっておきます。


そうすると、お客様からの評価も高くなり、「ここまでやってくれるのか」と信用してもらえるようにもなります。
信用してもらえるようになると、お客様が積極的に協力してくれるようになります。


何かを協力しあいながら進めていくというのは楽しく、よりよいものになり、お互いにとっていい結果になります。
信用されるには難しい事をするのではなく、今の自分の能力を使って「一切の手抜きをしない」という一言に尽きるのではないかと思います。


何かうまく見せようとしたり、誤魔化そうとしたり、隠そうとしたり、手を抜いたり、そういう事をしなければ信用は自然と付いてきてくれるのではないでしょうか。


私の場合、入りは「面倒」という不純な動機もありますが、何事も全力を尽くしていればいい事だらけ。
たとえ、一時的に苦しいと思えても、全力であれば必ず後につながっていきます。


私の中で心に残っている言葉があります。
昨年末の大変な不況に陥っている頃、凄く仕事の出来る人だなぁと思っていたエンジニアの方と話した時の事。


その方が「仕事が見つからなくなったら畑仕事でもやろうかな。」と言っていました。
コテコテの技術者一筋!という感じだと思っていたので「この業界でなくてもいいんですか?」と聞いたところ、


「毎日全力を出し切ってきたから、いつやめても未練とか全くないですよ。」


という事をおっしゃっていました。
何気ない一言でしたが、力強い言葉でした。