日本のITエンジニアへ

今日、第一線で活躍している、とあるエンジニアの方にお会いした。
会うのは約6年振り。


当時からIBMや大企業から非常に高い評価を得ていた方ですが、久しぶりにあったら更に成長していた。(おこがましい言い方ですが)


その方は多くの企業から声が掛かるようなエンジニアで、ハタから見ればおそらく「この人はこの先も安泰だろうな」という風に映るかもしれない。
しかし、話を聞いて行くと、落ち着いているどころか「急がなければ!」という意識が非常に強かった。


その意識はどこからくるのか?といえば、
・日本国内の市場が飽和状態になってきている事
外資企業が日本進出してきており、限られたパイの中では競合が増える事で単価がどんどん下がってきている事
・今のままでは仕事はあっても売上げ・収入は減っていく
という所から来ている。


私もいちエンジニアとして全面的に共感する会話だった。
どう考えても日本国内だけを見ていても市場は狭くなる一方で、単価が下がるのは目に見えている。
必要なのは海外へサービスを提供していく事で、ITエンジニアは早急にグローバル的な意識を持つ必要があるという事。


日本は資本主義としての観点では、成熟・飽和状態になっていると思われる。
しかし海外に目を向ければ、非常に多くの国が経済的には成長段階にある。
せっかく日本国内でこれだけ培ってきた知恵や知識を、他国に提供しない手はないのではないかと思う。


ありがたい事に、先端を行く業界に身を置くITエンジニアは、どこにいても仕事が出来る環境が整ってきている。
サービスやモノを徹底的に作っていく精度の高さや、サービス業の質の高さは、どんな国でも通用するはず。
大きな壁となっているのは、言語と海外でのビジネスに対する経験値の無さだけではないかと思う。


その人は最近、半年以上中国のシステム立ち上げに行っていた。
その中で日本と現地のビジネスの違い、文化の違いといった多くの事を肌で学んできた。
それでも今後は海外にある程度身を置いて、ゆくゆくは日本人、とまでいかなくても、せめて同業者に世界へ出られるような架け橋になってみたいという想いを持っている。


私も同じような想いがある。
だからまず英語、そしてグローバルなサービスを作っていく事にしている。


そこまで考えていないエンジニアでも、既に技術情報というのは英語の方が圧倒的に多い状態にある。
英語圏(アメリカ)で出来てきた業界だから、それは当然の事ではある。
しかし、最近は特に技術情報が日本語化されるのが遅くなったような感覚がある。
むしろ日本語化さえされない情報も多々ある。


今のところITエンジニア以外は急を要さないと思うが、
ITエンジニアに至っては、それなりの収入を得たいとか、それなりの仕事をしてみたいと思うのなら、
世界に目を向け名ければいけない時期に来ているのではないでしょうか。


そして私は日本のいちITエンジニアとして、こういった視点で動いている人と交流していきたいと思っている。
1人ではどうしても狭い世界にとどまりがちになってしまうから。
そういった人がいてくれるのは、本当にありがたい事だと、今日は強く感じました。