個人のコンピュータに冗長化は必要か?

皆さんはバックアップはどうしているでしょうか?


私がこれまで見てきた大企業では、いざという時の為にバックアップするのは当然のように行っています。
それだけではなく、メールなどの大事なサーバーの場合は、同じ機能を持たせたサーバーを複数台用意して、1台が故障などしてもすぐに他のサーバーに切り替わるようにしています。(冗長化といいます)


個人が利用するにあたっては、バックアップはやはりした方がいいと思いますが、
冗長化など個人では必要ない代物だと考えていました。


しかし、以前の記事「クラウド化、持たない化、自己管理」で書いた時から思っていたんです。
それが、先日両親がiPhoneを使い始めてから更に強く思うようになりました。


一昔前なら、「パソコンは普段の生活をより豊かにする為のもの」といった位置付けだったのが、
今では「生活に必要なもの」に変わって来ているという事です。


それは「パソコン」ではなく「コンピュータ」になるのだと思いますが、母が「早めにメールアドレス変わった事教えないと」と言うのを聞いて、殆どの人はまだメールやデータにアクセスする入り口が1つしか無いという事に気付きました。


携帯のメールは携帯が壊れればアウト。
パソコンで使っているメールやデータはパソコンが壊れればアウト。
バックアップをしていたとしても、同じ環境に戻すには結構な時間がかかります。
すぐに連絡を取ろうと思ったら、電話になってしまうでしょう。


私はクラウド化による効果で、1台パソコンがダメになっても、すぐさま同じ環境を用意する事が出来ます。
相手はパソコンが壊れたなど気付かないと思います。


これって冗長化ではありませんが、「何かあっても普段と同じ事が出来るように」「最新の更新情報もそのまま使えるように」といった目的と一致しています。


私の親はまだ「コンピュータ」と呼べるものとしては最初の1台目を手にしました。
だから今はGmailでメールだけでもクラウド化してあります。(本人は意識してませんが)
他の端末などからもアクセス出来るようになるには、もう少し時間が経ってからになると思います。
しかし、替わりのiPhoneが来れば、すぐさまメールもアプリも元の状態に戻せます。


これから先、便利なモノから生活に欠かせないモノになっていく時までには、
「何かあっても、必要なデータにはいつでも、どこからでもアクセス出来るようにしておく」というのは、
リスクヘッジとして良いし、便利さにも繫がるので、少しずつでも準備しておくと良いのではないかと思います。