Facebookがアドレス帳となる日

電話番号というものは電話が登場して依頼、個人もしくは企業を特定・接続するものとして長い事使われてきました。
ここ10年程で、静的な場所に固定された固定電話に紐づく番号から、動的に場所が変わる個々人の携帯電話に紐づいた番号に移行してきました。


不動産会社の方と話した所、最近は携帯電話のみの人もかなり多くなってきているようで、「以前のように固定電話があるかないかという点は以前程重要視されていない」という話でした。
元々法律で決まっている訳ではなく、あくまで貸主が判断する為に有用だったのが固定電話の番号だった、というだけの話です。


そして昨今、Skypeを始めとした「アカウント」ベースでのコミュニケーションが活発になってきています。
実際に使い始めて強く感じているのは、Facebookのアカウントが電話帳となりメールアドレスとなるという事です。


メールアドレスを知らずとも、Facebookで友人となっている人には、メッセージを送る事が出来ます。
電話番号を知らずとも、Facebookで友人となっていれば、Skypeを使って通話が出来ます。


要は、Facebookのアカウントさえあれば電話も出来るしメールも出来る。更にチャットまで出来てしまうんですね。
電話番号が無くなるとは言いませんが、今まで携帯に入っていた電話帳も、クラウドサービスでもあるFacebookのアカウントさえあれば良い、という状態になってきています。


更にFacebookが強い要素として挙げられるのが、「個人が特定できるだけではない」という所ではないでしょうか?
それぞれ比較すると特徴が分かれますが、

固定電話番号:電話番号から都道府県、市区町村、地区まで特定出来て、固定の場所がある事が分かる。
携帯電話番号:個人が特定出来る(携帯を契約するには身分証明書が必要なので、最低限の生活は出来ている)。但し住所などは分からない。
Facebookアカウント:個人が特定出来る上に、趣味趣向、経歴や住まい、普段の活動内容などまでが分かる。

といった感じではないかと思います。


こう考えると、Facebookだけでその人について知る事が出来るので、法的な住所などの確定は出来ませんが、人と人が関わる時、その点はそれ程重要な要素ではないと思います。
現に友人だろうとビジネスパートナーだろうと、相手の詳細な住所は知らないという事は良くある事です。
Facebook上に電話番号を載せてしまえば、この点も補えてしまいます。


Facebookの普及率が増えれば増える程、こういった流れは加速していきそうですね。